くりたのブログ
ぐじ↗︎。
ちょっと寒い日の続く、ここ数日。
日差しに少し春の気配を感じることもありながら、
朝晩はまだまだ暖が手放せない!3月の第1週です。
この寒さで、梅も例年よりも少し開花が遅れているとのこと、
北野天満宮の梅も、早咲きの梅が今ようやく見頃、
でも全体としては、やっと3分咲き、とのこと、
寒波の影響か、どこの梅の名所も2週間遅れの開花状況となっている様子です。
さて、まだまだ温かいもんが嬉しい、そんな日は!
ということで、今、「くりたのぐじしゃぶ鍋」、通販サイトにて好評販売中!でありますが、
(今週末に到着予定の皆様、ちょうどまだ居残る寒気の中の絶好の鍋日和!となりそうですねー!!!)
今日はその鍋セットの主役、ぐじのご紹介を—。
ぐじとは、一汐ものの甘鯛(アカアマダイ)のこと。
(ちなみに発音は、「じ」にむかって上がる↗︎感じです)
揚がった浜で、新鮮なうちに塩で〆られて市場に入ってきます。
なので、写真では生っぽく見えますが、実は扱いとしては「塩干もの」になるんですね。
鮮度、美味しさがしっかりキープされながら手に入る魚として、
その昔、海が遠い京都の人たちにとって、ぐじはとても貴重な魚だったんです。
かつては若狭湾から鯖街道を通って市内へ運ばれていたのですが、
一晩かけて背負われて運ばれるうちに、その振動、重みで少しずつ塩がまわって、
町へ到着する頃にはちょうどの塩梅!になっていたことから、
「若狭もの」の一汐もののぐじは、大層美味なるものとして珍重されてきた、という歴史があって、
その趣向、文化、風習が今現在にまでずっと続いている、ということなんですよね。
最近では、産地としては山陰寄りの津居山等のエリアが主力なのですが、
昔からずっとこよなく好まれ、愛され続けているぐじ、
旨味、甘味、食感、は確かに格別!の美味しさがあります。
そして、いつも思うのですが、味もさることながら、
ぐじって、姿がとっても美しいー!
赤みを帯びてきらりと透明感のあるこの質感、思わず撮りたくなる(!)美しさがあります。
味といい、姿といい、どことなく親しみのある顔立ちといい、
本当に魅力的な魚、なんですよねー!
余談ですが、個体によっては尾もキレイ!
このメッシュ感、自然の色味のグラデーションがお見事!です。