くりたのブログ
ぐじ。
2月は逃げる月——。毎年あっという間に過ぎ去るのが常なのですが、
今年は閏年だった!ということに気がついて、
ほんの少しだけ得をした様な、気持ちに余裕がある感じで過ごす、2月最終日です。
さてそんな2月末、季節はどんどんと動いてはいるのですが、
進んでは戻って、するのもこの時期の常。
ここ数日は随分と寒くて、みぞれ混じりの日もあったり。
そんな時こそ身体がほっとするような、温かいもんを—ということで、
只今通販にて販売をさせて頂いている、くりたのぐじしゃぶ鍋、
今、多数の御注文を頂き、週末前ともなると発送もラッシュ!
皆で、有難いなぁと感謝をしつつ、懸命に手を動かしております。
、、という訳で、今日はその鍋の主役、ぐじのご紹介を。
ぐじ、とは、一汐ものの甘鯛のこと。
これは京都での呼び名なのですが、標準和名で言えばアカアマダイのこと、なんですね。
(ちなみに発音は、「じ」に向かって上がる↗︎感じです(!))
その昔、海が遠い京都人にとって、
若狭から鯖街道を通って運ばれてくるお魚は、とっても貴重品で、ぐじもその一つでした。
若狭湾で穫れたぐじは揚がった浜で、新鮮なうちに塩で〆られ、
そうすることで鮮度をしっかりとキープしながら、
鯖街道を一晩かけて背負われて、市内まで運ばれていたんだそうです。
運ぶ間に、その振動、重みで少しずつ塩がまわって、
町へ到着する頃にはちょうど程よい塩梅になっていたことから、
「若狭もの」の一汐もののぐじは、京都の人々に大層喜ばれ、
美味なるものとして珍重されてきてきていて、
そしてその文化、慣習がずっと今に至るまでずっと続いている、という歴史を辿っております。
最近では、産地としては若狭より山陰寄りのエリアの方が主力で、
店でも津居山のものの扱いが多いのですが、
甘味、旨味が独特で、本当に魅力的な魚、なんですよねー。
一度食すと、その美味しさの虜になってしまって、
すっかりファンになってしまいました、、、とのお声も多い、ぐじ。
兎に角、記憶に残る味わいがあるかと思います。
そんな、ぐじの魅力がぎゅっと詰まった、くりたのぐじしゃぶ鍋。
今週末はすでにご予約で一杯となっておりますが、
販売は、3月末まで、です。皆様、是非に!
(通販ページはこちらです→
近隣の方でしたら、店へ直接取りに来て頂く、という形でも承りますので、
詳細は是非お尋ねくださいませー!)