くりたのブログ
身欠きにしん。
9月、ですね!
秋を思わせるこんなもの、入荷が始まっております。
お写真、「身欠きにしん」です!
産地はもちろん北海道から。
銀色を帯びて黒く光る肌、辺りに漂う、風味を思わせる独特の香り、
この時点ですでに存在感がすごいのです。
身欠きにしん、
簡単に言えば、ニシンの内臓、頭を取って丁寧に乾燥させたもの、ですよね。
生の状態では日持ちのしないニシンを、
長く保存し、また、各地に流通出来るよう加工をした干物、です。
この乾いた状態から、まずは米のとぎ汁に浸けて、
その後きれいに掃除をし、
さらにお番茶で炊いて柔らかくして、、、、等々の下準備を経て、
やっとこさお料理へと仕上げていくことになります。
味を入れるまでの前段階に、ちょっと時間がかかりますが、
その手間により、渋み臭みがしっかり取れ、
抜群に美味しく仕上がるんですよね。
店では、初秋の定番、「鰊茄子(にしんなす)」に!
いわゆる「にしんと茄子の炊いたん」、おばんざいの一つ、です。
甘辛く炊いたにしんの旨味が、秋茄子に沁みて、
これが、美味しいこと、おいしいこと!
こっくりとした味わいが、秋のかかりの肌感覚にしっくりくるんですよねー。
鰊茄子、これからしばらくお献立に登場予定、です。
まだまだ暑さの残る日もありますが、
ことっと炊いたもんが、嬉しくて美味しい!季節がやってまいりました。
もう、秋、認定ですねー。