くりたのブログ
大晦日。
年越しの大寒波がやってきていますね。
厨房内、足元からじーんと伝わりのぼる冷たさを感じながら、
只今、皆で最後の片付け作業に追われております。
料理屋にとって一年のうちで最後の、かつ最大の(!)大仕事である、
おせち作業、年末のこれをきっちり終えられなければ年を越せない!という
重要ミッションをなんとか終え、
先ほど最後のお客様に無事お手渡しを済ませたところで、
ようやく、ようやく、まずは一段落となっている一同、です。
暖冬の年などは、冷房をガンガン作動させ詰め作業などせねばならないこともあるのですが、
今年はここ数日の夜中など、天然冷蔵庫かのような好環境でしたので、
その点ではおせち作業にはうってつけの、この年末でした。
ただ、発送をさせて頂いた分の運送状況が気にもなったり、
年明けお買い求めのお客様からご感想など実際にお聞きするところまでは、
どことなく落ち着かず、終了の実感を持てずに過ごすのが毎年の常なので、
引き続き、しばらくは気を緩めず過ごすことになりそやな、と、
皆で話したりしております。
さて、振り返っての2021年、
まだまだ「禍」中ではありながら、新しい段階へ歩を進めた感じのあった今年。
以前通りとはいかずとも、用心の上の往来も可能となって、
また皆様をお店でお迎えし、お食事の時間をお楽しみ頂けることの有り難みを、
本当に感じた、この一年でございました。
皆様のご愛顧、お支えのおかげで、
こうして、いつも通りの年末の大仕事も無事終えることが出来ておりますこと、
ただ、ただ、感謝の思いでございます。
オミクロンなどまだ気掛かりは尽きず、料理屋にとってはまだ試練の時が続くこともあるかと思いますが、
皆様から頂いた温かなお気持ちを胸に、
これからも一同、進んでまいりたいと思っております。
来春もどうぞご愛顧の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
では、今年も残すところあと数時間となりました。
最大級の寒波がやってくるとのことですね、
呉々もお気をつけてお過ごし頂ければと思います。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
最後におせちの品目の中から、ひとつだけご紹介を。
お写真、「ごまめ」です!
いわゆる田作り、カタクチイワシの稚魚の素干しを、
砂糖や醤油で煮からめた、お正月の祝い肴、ですよねー。
一般的にはシロップをねとっとからめた感じにするかと思うのですが、
店のごまめは、さらっと、からっと、仕上げるのが、ここ数年の好み、なんです!
おせちの品目って、定番のものが多いのでラインナップはほぼ一定なのですが、
より一層、精度を上げるには?もう少しお味に工夫を加えてみたら?等々、
毎年のように方法を少しずつ模索し、進めています。
内容だけ見れば、変わっていないようでも、
実は色々と試行錯誤をし、小さな挑戦も重ねたりして、
細かな変化をしながら、取り組んでいるんですよー!
なので、毎年のことではありながら、一度だって飽きたことははく、
面白く、奥が深い!ものだな、と感じています。
(ただ、今終わったから言える事であって、怒涛中はそんな余裕はおへん!笑!)