くりたのブログ
実山椒。
箱いっぱいに入荷した、こちら。
「実山椒」です!
ぷっくりと丸くて、眩しいような黄緑色がなんとも鮮やか!です。
もう実山椒が出回りだす季節がやってきているんですよねー。
これからまずは程よく柔らかく煮て、
その後、水でじっくり晒す、という下ごしらえにかかります。
この工程の途中で、「軸を取る」という作業が必要となるのですが、
大将、これについては、忘れがたき思い出があるらしく
「『一つずつ丁寧に取れぃ!』って、よぉ手伝わされたわー」と。(→『』は大大将=大将の父、語)
「爪で上手にぷちぷち取っていくんやけど、爪の間まで黒くなって、、、かっこ悪うてほんまに大変やった!
しかも、山椒って、実は精が強い植物やから、早くせえへんかったら、置いてるだけでも実が熱もってきて、
傷んでしまうねん。そやからひたすら、
『急げぃ!』ってずっとせかされて、、、、。
兎に角、当時は大変だった、という印象ばかりが強いとのこと(!)
続けて、
「しかも、やで。作業が長いもんやから、その間についつい目ぇでもいろたりしたら(=触ったりしたらの意)
その後、ヒリヒリヒリヒリしてしもて、ほんま地獄やった!」
という、丁稚兼高校生だった頃の「軸取無限地獄」の記憶、であるとのこと。
さすがに今は、多少楽に軸を取る方法があることを見出したこともあり、
さほど苦行ではなくなっているのですが、(ただ、相変わらず量は多いんですが!)
ヒリッとする、学生時代の辛い(→つらい、じゃなくて、からい、です!)思い出、なんだそうですー。
ともあれ、和食には欠かせない、山椒。
素早く下ごしらえをして、その後丁寧に保存します。
このうち半分位は、まずはちりめん山椒になる予定!
美味しいのん、出来ますようにー。