くりたのブログ
白子筍。
我慢の日々、続いておりますね。
大変で、試練の時、ではありますけれど、
店の中の面々、
「考えて話して、決めて進める」
ということが、常よりも密にきっちり行えているような、気がします。
今出来ることを、常に考え掘り下げて、
いつもヒントを探って、閃いたなら広げて、
こうしてみたら?こうするのはどうか?
とことん話して深めて、決めたなら即、進める。
こんな時ですけれど、
でもおそらくこんな時だからこそ、
いつもよりも頭の細胞がフル稼働しているような気もし、
頭が非常に元気です(笑)
今まで、こんなにも凝って鈍っていたのだなーー、と、
改めて実感する時、ともなっています。
さて、そんな中。
店には引き続き、日々入荷が続いているのが、これ。
またまた登場、「筍」です!
でもご紹介せずにはいられません、
筍、今が本当に最盛期なんです。
産地はもちろん、京都の塚原産。
しかも左写真のものは、
いわゆる「白子の筍」と言われるもの。
京都の筍は、専業で栽培をされているところが多く、
春に極上のものを採取できるよう、
一年間、しっかり目をかけて育てられている筍、なんです。
なので、
竹藪から勝手に生えてくる、という類のものではなく、
言うなれば、「筍畑」できちっと栽培がされている、
というものなんですね。
そして、その筍畑から、
シーズン中にわずかだけ採れるのが、
この「白子の筍」。
色が白くて、えぐみが全く無いので、
「筍のお造り」として、生で頂いても極上!なのが、
この白子、なんです。
左は、上の生の状態から、
すぐに湯がき作業をした後、のもの。
いやあ、白い!
三つ並んでも映えますね。
かなりのべっぴんさん。
とにかく、甘くて、
とにかく、美味。
甘味、旨味、香り、
全てのレベルが上がってくる時期、
筍の「旬」、
今がその時、なんですよねー。
この味を知ってしまったなら、
食感だけは筍、のタケノコは、
もうちょっと違うものに思えてしまう、
かもしれません。
「美味しい筍の味で、
記憶が一度上書きされてしまうと、
なんかどうしても、
春には「これ」を頂かないと、
となってしまうんですよねー、、、」
とのお言葉、本当に良く頂くのですが、
確かに、
深い、というのか濃い、というのか、
記憶に残る味わい、なんですよねー。
京都の筍、
今年は暖冬だった影響か、出だしが随分と早かったので、
シーズンとしては、今月一杯、という感じになりそうです。
春のお楽しみ、今が旬、ですよー!
さて、最後に。
現在ご好評を頂いております、
「おうちでくりた」でも、
この筍をお楽しみ頂けます!
前にご紹介をさせて頂いた、
「鯛と筍の炊き合わせ」に続き、
左写真は、
「筍と烏賊の木の芽和え」。
木の芽和え、
柔らかな春の色目、味噌の風味、
そしてちょっと食感の違う烏賊が
アクセントになって、
これ、ほんまに調和の妙、なのです!
美味ですよー。皆様、是非に!