くりたのブログ
かけ足奈良散歩。
先日のことになりますが。
今年も行って参りました、秋の恒例、奈良散策。
今回はちと予定が立て込んでおり、
全ての行程、急ぎ足!
滞在期間は短かったのですが、
秋の奈良、しっかりと感じてまいりました!
まずのお目当は、上写真、
「第70回正倉院展」。
平成ラストの開催となる今年、
目玉の一つに、
玳瑁螺鈿八角箱(たいまらでんはっかくのはこ)。
図録の表紙も飾っていた、このお箱、
仏様へのお供え物が入れられていたもの、
なんだそうで、
その装飾が、本当に、きらびやか!
玳瑁とはウミガメの一種で、
その甲羅を利用した装飾方法のことで、
いわゆる、「鼈甲(べっこう)」のことなんですね。
それを全体的な背景とし、
そこに螺鈿(貝殻を薄く切ってはめ込む技法)が施され、
それはそれは、豪華で美しい、お箱、なのです。
よく、こんなに技術の粋が尽くされたものだな、ということ、
そして、今の今までこれがよく残ってきたものだな、ということ、
いずれにしても、この事実の「すごさ」を感じざるを得ません。
これが展示されているケースの周り、
一際混んではいるのですが、
聞こえてくるのは、感歎の声、ばかり!
思わずうっとり、「わあっっっっ、、、、、、」としか声が出なくなるくらい、
美しい、飾りばこ、でした。
その他にも色々と見応え、あり。
例年よりも若干出展数が少ないような気もしないではなかったのですが、
(気のせいかもしれないので、あしからず)
訪れた時は、想像よりもお人さんも少なく、
意外にも、ゆっくりじっくり、観覧することができました。
開催は12日(月)まで、なので、
この週末はきっと混雑が予想されますけれど、
天平の時代の息吹、感じられますよ!
皆様、是非に。
そして、今回はもうひとつ、
301年ぶりに再建された興福寺の中金堂、
その落慶を記念して一般公開をされているとのことで、
そちらも、拝観に。
堂宇の中、本尊釈迦如来坐像の周りには、
国宝、四天王像。
流石にこれは、迫力あり!でした。
そして、道すがらの、
奈良と言えば、の鹿、たち!
こんなにのどかーーー!
に見えますけれど、
実はたまにアグレッシブなこともあるので、
皆様気ぃつけとくれやすね。
一斉に、草を喰む。
可愛らしくも見えますけれど、
時にアグレッシブですから、
気ぃつけましょね。
花札風の感じ。
可愛いんです、確かに。
でも、時に強引です。
左は、中金堂の近くで出会った、
一人(一鹿)鎮座しておられた、
なにやら何かを悟った感のある、
雰囲気を醸す、鹿さん。
観光客が写真を撮ろうと
チョッカイだしても、
身動きもしない!
「うるさいのぉ、
せんべい、持ってこいや」
と、吹き出しをつけてみたくなるくらい、
悠然とした、この感じ!
長老感が、すごい。
その後も出会った、
別の、悟りを開いた風の鹿さん。
やはり、長老感が、すごい。
(知り合い?)
鹿と戯れながら、
いや、程良き距離感を保ちつつ観察しながら、
帰途へ。
関西在住の方なら、
小さき頃、遠足で奈良へ、
そして、その際に凶暴な鹿に出会ってしまって思いもかけず怖い目に、
という方、きっとおられると思うのですが(笑)、
大丈夫、克服できます、
克服、してやりますとも!!!
(でも、今年は時間が限りがあったので、心の余裕がなかったんですね。
来年こそは、もっと触れ合いますね、笑)
奈良公園界隈、
色付いている種類の樹々も、そこそこ見受けられ。
見頃の声、もうそこまできているんだな、ということ、
実感いたしました。
京都でも、ぼちぼち「色づき始め」の声、
きこえるようになってきています。
一番のピークの時ではないにせよ、
今の時期の方が人出も少ないこともあって、
「十分に楽しめました!」なんてお声もあったりして。
いずれにせよ、もうシーズンはスタート、といった風。
紅葉情報については、
またブログでもお伝えさせて頂きますよねー。
さて、最後に余談ですが、
奈良と言えば、外せない!
お写真、「せんとくん」です。
とにかく、妙に気になる、この存在。
(誕生の経緯に紆余曲折あったからなのか、なんなのか、
無性にその動向が気になってしまいます、笑!)
そこに立っておられたなら、自然と歩み寄ってしまうし、
これはきっと、「好き」ということなのかもしれません笑)
せんとくん、悪くないです(強情、笑!