くりたのブログ
鯛の子。
高瀬川の桜も、すっかり葉桜、
4月まだ2週目にして、
今年はすでに若い緑色が、景色の主役!となっています。
色んな草木の芽吹きの時季。
何とも言えん淡い、黄緑色が目にまぶしい!
例年だったら、まだ八重桜の花を眺めながら、
名残の桜を楽しむ!というぐらいの時ですのにね。
でも、
「晩春」をじっくり味わうのは、今です!
これが月末にもなると、
来たる黄金週間!に向けて、一気に気分が初夏めいてしまいますから、
この「春気分」は、本当に今この時だけ、のような気がします。
行く春、しっかりと楽しみたいですねー!
さてそんな中、、
「春食材」については、今いよいよ!の時を迎えているものも多くて、
その一つが、これ。
これ、とある魚の卵、なのですが、
なんの魚、なのか!?
それはこれ、「真鯛(マダイ)」!
春の今の時期の鯛は、
「桜鯛(サクラダイ)」の名で呼ばれ、
よく耳にされる機会も多いかと思うのですが、
実はこれ、そういう種の(=名の)鯛がいる訳ではなく、
真鯛の季節の呼び名、なんですね。
3月から6月にかけて、産卵期をむかえる鯛は、
体色が鮮やかなピンク色に変化することから、
このような呼び名がある、と言われております。
そして、
そうなると自ずとこの時季の美味!となるのが、
これ、「鯛の子(鯛の卵)」!
店ではお出汁でうっすらと煮含めます。
素材の味わいをしっかり生かすお加減、
それをはかりながら、仕上げます。
濃厚でもあり、優しくもある。
ふわっとしつつも、
どこまでもほのかな余韻のあるような、
確かな、旨味。
これが、たまらん!のですー。
鯛の子、
これからしばらく、
八寸の中のおひとしな、として登場予定です。
素材としては本当に小さなものですけれど、
優しくて、芯のあるような、美味しさ。
素材の持つ力に、本当に唸ります!
皆さま、是非にー。