くりたのブログ
寒鮒。
夜もまだ、冷たい小雨のやまぬ、京都です。
雪ではない、というところで、
少しは寒さもましなのかな?と思いたいのですが、
冷たい水分の、浸み込んでくる感じに容赦はなく(!)、
今日も寒い1日だったな、、、と、振り返っています。
(目指すは、脱カイロ!)
でも、そんな寒い期間だからこそ!
味わえるものも、色々あって。
お写真、寒鮒(カンブナ)ですーー!
今だからこそ、の寒の味覚。
店では日によりお造りとして、登場いたしております。
鮒のお造り?きっと相当に川臭いんじゃないか?と
訝しがられる方も多いかもしれません。
でも、この時期の鮒、寒ブナはさにあらず!
冬の時期の鮒って、
水の底に沈んで、じいーっとしてるので、
いうならば、半無活動状態、
にあるんだそうです。
動かないので、餌もほとんど食べず、
身体の中は、非常にクリーンな状態で
維持されている、
というのが、この時期なのです。
もちろん、 新鮮なものを手に入れ調理する、
というのは大原則!ではありますけれど、
この時期のフナ、川臭さなんてものは微塵も感じない!
身の持つ旨味を、存分に味わうことができる、
というのが今なんですねー。
店では、 「洗い」にした身に、
少し火を入れた鮒の卵をまぶして、
お召し上がり頂きます。
これ、「子まぶし」と言うのですが、
まずは、これ。
いろんな召し上がり方があるにせよ、
これは外せない!
そしてその傍らには、「辛子酢味噌」。
これが黄金の、間違いのない組み合わせ、
なのですー!
鮒の身のすっきりした旨味、こりっとした食感に、
卵の程よいコクが加わって、
そこに、辛子酢味噌のアクセントが、
絶妙に合わさって、
なんとも言えん、ならでは、の味わいになります。
鮒の子まぶし、
これから日により、お献立に登場致します。
美味しいですよー。是非にー!