くりたのブログ
7月入。
7月、入りましたねー。
昨日1日より祇園祭も開幕、
今日も「くじ取り式」(→山鉾巡行の順番をくじで決める祭事)が行われたとのこと、
ニュースからも流れてきていました。
今年の前祭の山一番は「山伏山」、後祭は「浄妙山」なんだそう!
山伏山は、なんと24年ぶりのことなんやそうです。
巡行で「くじとらず」(→最初から順番が決められている山や、鉾)の
山鉾に続いて大路を進んでくる姿、
是非、見届けたい、と思います!
さて、お写真は、「蛸の柔らか煮」、
現在お献立にも登場中のひとしなです。
この蛸、瀬戸内は岡山の、下津井のもの。
「下津井産が一番柔らか煮にはええような気がする!」(=大将)
と、店では毎年好んで使っております。
蛸を柔らかく炊くのって、難しいんですよね。
何しろ、火が入りすぎると、固くなってしまう。
かといって、怖々炊くと、味が入らない。
大将によれば、
「丁寧に、じっくり様子をみながら炊く、
ってことなんやけどな。
そんなに難しくはないねんけどな。」、と。
手間や時間を惜しむべからず、ということなのかもしれませんが、
おそらく、
「じっくり様子をみる」という部分に、
「コツ」というものが内包されているものと思われます(難、笑。)
とにかく、とっても柔らかいんです。
でも「柔らかい」とはいいながら、
もちろん蛸ならではの食感は残しつつ、
噛むうち、口の中には旨味が広がって、
味わううちにあっという間に気配が消え、
あとは余韻が残る、という感じ。
蛸って、やや強めの噛み応え!というのが
第一印象になりそうなもんですが、
「あ、こんな美味しさ、魅力もあるのか!」
と、新たな一面に気づいてしまうような、
そんな味わいがあるような気がします。
蛸の柔らか煮、
これからしばらく八寸の中のおひとしなとして、
お献立に登場予定、です。
皆様、是非に!