くりたのブログ
一陽来復。
今日は冬至ですね。
日中は比較的暖かだったのですが、
夜になって、厨房内は少しずつ足元から冷気を感じる様になっています。
、という一同は、只今夜なべ作業中!
料理屋の年末恒例、おせちの仕込み作業にせっせと勤しんでいます。
この時期になると、一同の脳内は「段取り」のことばかり。
「この日に仕上げるためには、今日はここまでの作業を終えておく」
ってなこと、逆算しながら、
日々こなすべきノルマを厳密にスケジューリングしつつ、
黙々と粛々と、作業に励んでおります。
今晩のテーマは、柚子!
果皮を丁寧におろし金でおろす、ということから始まります。
仕上げるのは、「編笠柚子」(あみがさゆず)、
柚子の黄色い外側の表皮と、中の果肉を取り去った時に残る白い部分、
その白い部分をシロップで甘く炊き上げる、というもので、
いわゆる柚子の蜜煮、なんです。
(ちなみに、おろした黄色の果皮部分は丁寧に保存して、後に柚子味噌を作る原料になります)
で、まずは第一工程の果皮おろし、なんですが、
これがまた、おろしすぎてもいけないし、
かといって黄色の表皮が残ってしまってもいけない。
本当に表面だけを丁寧に、正確に、まんべんなくおろす、という、
なかなかに神経を使う作業、なんですー。
でも、厨房中に柚子のええ香りが漂うので、
作業中はとっても爽やかな気分になります。
美味しいのん、出来ますようにーー!
冬至らしい作業となった、今日。
この後、果肉を取る作業へと進むのですが、
今日はその際に出る果肉と種を少しだけ持ち帰って、
湯船に浮かべてお風呂に入るぞ、と、
その数時間後の至福を思いながら、
作業に集中しています(笑)
だって、冬至ですものね。
皆さんも柚子湯、入られましたか?