くりたのブログ

梅雨の合間に。

梅雨とは言いながら、まだ本格的な降りはなく、
中休み(あるいはズル休み、とも言うらしい)状態の続く、京都の市内です。
まさかこのままで済んでしまう!?なんてことはないと思うので、
常に傘の用意!は怠らず、日々過ごしています。
所によってはすでに毎日雨続き、、のエリアも多いのですよね。
何かとじめっといたしますが、なんとかこの湿シーズン
上手に気分転換はかりながら、乗り切りたいですよねー!

さて、そんな梅雨の合間に、
店では急いで一仕事、というお話です。

お写真は、朝瓜(あさうり)
ところにより、白瓜、や、青瓜の名で呼ばれることもあるようですが、
緑の鮮やかな、今の時期からがまさに旬!の夏野菜です。

真ん中の芯をくり抜いて種を出し、
螺旋状になるよう包丁目を入れて、
(ちょうど、バネの様にビヨーンと伸びる様な感じにするわけです)
それをしばらく塩水に漬けたのち、
外へ出して竿につるして日陰干しに。
晴れた日中に十分に干して、
いい具合に乾燥したところで、ひと工程は完成
これ、「雷干し」、と言われるもので、
この名は一説に、
干した時のこのスパイラルな感じが稲妻に似ているから、
なんてことが、よく言われています。

で、干した後の使い道はといえば。
何かと使い勝手は良く、色々に出来るのですが、
店では、細かく刻んだものをちょっと甘酢に漬けて、
少しの鰹節と合わせて、酢の物風に。
口に入れると、コリッ、ガリっ、
なんとも心地の良い歯応え!
「雷干し」の由来はこの噛んだ時の音からきている、なんて別説もあるくらい。
それ程、口に入れて噛み締めると、
ならでは、の食感があって、瓜の風味が口内に広がります。
この、干す、という一手間が入ることによって、
保存性が高まることはさることながら、
より一層、旨味が凝縮されるんですよねー。
しかも酢の酸味がよお合います!
今の時期に、ちょっとした酸っぱさ、って、
身体に沁みますよねー。

雷干しの瓜のお酢のもの、
これからしばらく八寸の中のおひとしなとして、登場予定です。
梅雨やな、いややな、とはいいながら、
この時期だからこそ出回るお野菜、食材も沢山あるんですよね。
雷干しの作業しながら、
ああ、6月やなーー!と、
日付スタンプ、しみじみと押している、チーム一同ですー!


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炊き込み御飯。

京料理 くりた

京都市下京区⻄⽊屋町四条下る
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