くりたのブログ
春子。
お写真、「ハルコ」です。
漢字では春の子と書いて「春子」。
今の季節にぴったりの名前、まさに今が旬、
アマゴの稚魚、のことを、こう呼びます。
アマゴと言えば、西日本では渓流釣りの代表格、
河川の解禁以来、頭の中の一部は常にアマゴで占められているという
あまおさん(=アマ男さん)、沢山おられることと思います。
(ちなみに、大将もちょいあま(=ちょっとあまおさん)なのです。)
と、それはさておき、
そのアマゴの稚魚が、お写真の春子。
大きさは8?10センチ、といったところでしょうか、
勿論これは釣ってきているものではなく(!)、
信頼なる川魚屋さんから手に入れているもの、です。
かなり大雑把な言い方にはなりますけれど、
この春子が大きくなって、
海に降りずに河川に残ったまま成長をする(=陸封型)、というのがアマゴ、
海に降りて、成熟して一年程して再び生まれた川に戻ってくる、というのがサツキマス。
なんですよねー。
なので、春子、アマゴ、サツキマス、
大きさも見た目も違うようでありながら、実は同種、なんであります!
そして、今回の主役の、稚魚であるハルコ、
店ではさっとシンプルに唐揚げに、いたします。
活きているもの調理しますので、川臭さ、えぐみなんてものは一切無し!
「生きたまま」というところで、
可哀想、なんてお声も聞こえてきそうですけれど、
川魚、については、活きたまま調理する、あるいは、調理の直前まで活きている、
というのが基本中の基本、大原則。
魚に限らず沢ガニ、など、川もの全般に言えることですが、
そうしないと、何か川のもの特有の臭みが残ってしまったり、するんです。
最大限に美味しさ引き出して、味わって頂く、ということこそが、
最良、最上、そして極上、なんですよねー。
ほのかな苦み、そして旨味。
このちょっとした苦みが何と心地よいことか!
その小さい身体に、春の味わいぎゅっとつまっています。
皆様、是非にー!
(日により、また御予算によりお献立にお付けできない場合がありますので、
詳しくは御予約の際にお尋ね下さいませ。)