くりたのブログ

タケノコ。


どどーんと、タケノコです。
漢字では「竹」カンムリに「旬」と書いて、筍。
桜の花の散り始めた頃の今、まさに旬をむかえています。
もちろん、3月の末頃から入荷はしていて、
店でもその頃から使い出している食材、なのですが、
3月末から4月はじめまでが、いわゆる「はしり」(=シーズン出だし、の意)、の時期、
そして、桜の花が散ってから、(町なかの、ではなく、産地である西山の、ということです)
がいよいよ本番!をむかえる、
というのが、京都産タケノコなんです!
その時期に応じて味わいがある、というのは勿論ですが、
どんどんと旨味、甘味、深みをましている、というのが4月半ばの、今。

写真のものは、例によって塚原産

そして言うまでもないですが、朝堀りのものです!

京都では西山一帯が基本的にタケノコの産地なのですが、
その中でも細かくエリアが分かれていて、
塚原は西山の中でも北のエリア、にあたります。
他エリアでも美味しいタケノコの産地、沢山あるのですが、
土壌、あるいは日照条件によるものなのか、
塚原のタケノコは、やはり別格、間違いが無い!
とは言いながら、やはりタケノコは掘ってからすぐ、のもの、
が極上であるのであって、
地上に出てから(というか出る寸前)から手元に渡るまでの時間が
いかに短いか、というのがなによりも重要なので、
いくら塚原と言えど、「朝掘り」とはいいながら、
それが昨日の朝であっては、いくらブランド産であっても、
話はちがってきてしまいます。
そしてもちろん店では、朝堀りの塚原、と言えば、今朝の朝掘り、ということ意味しますので、あしからず!)

香りがありますねー。」

「噛み締める毎に、甘味が出て来ますねー」
「タケノコって、こんなに美味しいんですねっ!」
と、皆様仰います。

そうなんですよね、一度食べると忘れられない、ようなお味。
新鮮なもの仕入れてますので、
味は少しつける程度で、タケノコそのもののお味をいかすような頃合いにしたもの、
お出しするのですが、

その、タケノコのしっかりした食感
そして噛んだとき鼻から抜ける、なんとも言えん香り
そしてかめばかむ程、脳に響くような旨味、甘味、味わい
ああ、春やなあ、美味しいなあ、、、と、
なんとなく、記憶に刻まれてしまう。
不思議です、タケノコの魅力。

実は今年も、

「前に来た時のタケノコのお味が忘れられなくて!」と、
その「タケノコの記憶」を期待して、
この時期の御予約を下さっているお客様が、少なからず、おられます。
本当に、本当に有り難い事、です!
いつも「その時々で最上のものを」、ということ最優先に、
御用意をしているので、とても嬉しく有り難く、思っております。

タケノコ、まだしばらくは御献立に登場予定です。

(昼の4千円以上の御予算、及び夜のコースに限ります。)
美味しい京都のタケノコ、御用意させて頂きますよー。
皆様、是非にー!




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