くりたのブログ
ちらほら。
店の近くの高瀬川の桜、ちらほら咲き!です。
例年、市内の桜情報が耳に届くよりも先に、
咲き始める、のが通例の高瀬川の桜。
特に上写真、店の前の道つきあたりのこの木、
他の木よりも開花がいつだって早い目で、
もう、2分か3分、開いている、という状況。
全体的にみると、
満開まではまだまだ、といった感じですが、
確実に1週間以内には、
その日、やって来そうです!
「ほんまに、一気に開きはじめましたねー!」
川沿い毎日行き来する店出入りの業者さんも、
皆さん口々に仰います。
ついこないだまで枝ばかり、の状況でしたものねー。
今はぱあっと辺りが明るくなるような華やかさで、
雰囲気も一変しています。
毎年のことながら、このエネルギーには圧倒されます。
ほんまに自然は偉大、どす!
さて、 桜開花!と共に、
店にも春食材、沢山登場しています。
そんな中のひとつが、これ。
飯蛸(イイダコ)です!
写真のものは瀬戸内産。
まさに春が旬!の春食材です。
右写真の、 頭に見える部分(=実は胴体)に、
卵がぎっしりと詰まっています。
写真からはわかりませんが、内部に詰まった
この卵の見た目が、米粒に非常に良く似ていることから、
「飯蛸」の名があるんですー。
しかも似ているのは見た目のみならず、
食感もどことなく 蒸し飯のよう!
むちっとしていて、ちょっと歯応えがあって。
そしてそれに加え、優しい「飯蛸」ならではの旨味があって。
店では他の春野菜と一緒に組み合わせて、
炊き合わせのおひとしなとして、お出ししています。
少しだけ葛でとろみをつけた「あん」を上から添えるのですが、
この 飯蛸の柔らかい旨味、食感と、
ほんの少しのゆるやかなとろみとが、今の季節感に非常によく合います。
桜も咲き始めて、暖かくはなっているんだけれど、
日が落ちてからはまだ肌寒いな、なんていう、
気温の変わり方、感じ方が微妙な今の時期にこそ、
しっくりくる、優しい味わい、風味なのかもしれません。
飯蛸、あとしばらくお献立に登場致します。
皆様、是非に!