くりたのブログ
洛趣会ー渉成園にてー。
3連休最後の日の今日、
時折小雨がぱらついたりで一日曇り、の京都でした。
そんな中の本日午後、
雨が止んでいる一時をねらって訪れたのは、
「第81回 洛趣会(らくしゅかい)」。
京都の名だたる老舗29店が一堂に会し、
各々の商品や、そのお店に伝わる由緒ある品々、などを、
見せてくれる、という展示会です。
今年会場となっていたのは東本願寺の渉成園、
通称、というかよく呼ぶ名としては枳殻亭(きこくてい)、で、
場所は河原町通の六条と七条の間の西側辺り、にあります。
店からさほど遠く無い場所、とあって、
チーム一同、午後の合間に、自転車で参じました。
「売り申さず、お賞(ほ)めくだされ」が会の趣旨。
商品の販売はなく、各々のお店、趣向をこらした逸品を展示されます。
自慢の品をどうぞご覧下さい、という洒落から、
招待状に印刷されているのは、天狗の画。
そして会場の至る所にも、天狗のお面が飾られており、
そんな所から親しみと敬意を込め「天狗の会」と呼ばれたりもしているんです。
今年も、店ならではのこれぞ!のお品が数多く展示されており、
しっかりと味わい、すっかり感服、楽しませて頂きました。
さて、会の素晴らしさは勿論の事として、
私が今回とても驚き、そして感動したのは、
会場であった渉成園!
なんと私、その前を「通る」ということは
もう多分数えきれない程、何度もしておきながら、
中に入るのは、初めてでした!
しかも、実は今まで枳殻邸(きこくてい)
という名で認識していたのですが、
それは別名であったということが今日、判明。
正式名称は、渉成園(しょうせいえん)。
東本願時の飛地境内地(とびちけいだいち)なのですが、
周囲に枳殻(カラタチ)が植えてあったことから、
いつ頃からか枳殻邸、と呼ばれるようになったんですって。
知らんかったです。ほんまびっくりでした。
まず驚いたのは、 敷地の広さ!
外から見ていたときのイメージよりも、随分と広く感じます。
敷地内には、見事な池泉回遊式庭園があり、
ぐるっと一巡り出来るようになっています。
石川丈山の作庭によるとされるこの庭園、
きっとこの作庭の方法が、空間をより広く見せてくれているのかもしれません。
桜あり、楓あり、その他色々な植物、木々が植えられており、
きっと四季折々で色んな花が楽しめるのだろうと思います。
そして庭園内の紅葉はといえば、
ほとんどがまだまだこれから、といった状況。
中には、
という感じの枝もありました。
でも、大部分はまだ緑色。
ただ、この今の時期の、
色が変わる直前の葉の、何とも言えない緑色、
これがまた、美しかった!
絵の具でも写真でも、何をもってしても、
表現すること難しいだろうな、と思うような、
何とも言えない自然の持つ圧倒的な透明感、色彩感。
ちょうど時間的に夕方であったので、
日の光がぱあっと斜めから射して、
オレンジに近づいている緑色が、黄金色のように光って見えて。
それはそれは、美しかったです。
紅葉はまだとはいいながら、
どの瞬間でも、美しいときがあるもんなんだよなー、ということ、
改めて感じ入りました。
洛趣会でええもん拝見して、お庭で自然満喫して。
心にしっかり水分補給できた、今日のひとときでした。
最後余談ですが。
庭園内を歩いていると、
木々の間からなんと京都タワーが!
まさかこんなとこから見えるとは。
思いもしなかったので、
なんか意外であったというか、少々驚きでした。
確かに位置的に見えない事はないとは思うんですけれど、
なぜか小さく感動しました。
タワー撮影、多分これが人生初!のような気がします。
なんか、感慨深いっ!