押しつぶされたように、平たくて細長い体、
色は褐色、よく見ると模様？があるような、無いような。
そして目はつぶらな感じで小さく、
口は横に広くて、しかも下あごが出ている、という顔立ち。
お写真、「マゴチ」です！
種類としては、カサゴの仲間で、
写真のものは、瀬戸内産。
割と、年間を通して見られる魚ではあるようですが、
旬は、まさに今の時期。
初夏から夏にかけてが一番美味しい！とされています。

見た目からも想像出来る通り、
海底に伏すように生活し、この微妙な色合いは、
砂底に擬するため、なんだそう。
そして、これまたイメージ通り、
素早く活発に動く、んではなく、
どちらかといえば、海底にじっとしていて、
小型の獲物が近寄ってくるのを待って、
それを捕食する、という質の魚らしい。
その際の武器、大きな口が、これ。

少々解りづらいかな？と、ちょっと広げてみる。



あれ？なんか、笑ってるーーっっっっ！！！！！
という感じに見えなくもないですが（笑！）
兎に角、この横に大きく広がる口でもって、
小さい魚などをエサとして捕まえる、らしいです。
でもね、スマイルこそなんか可愛らしい感じですけれど、
このマゴチも、体表には「棘」があります。
なので、扱いは要注意！なんです。

マゴチ、まずはお造り身で。
味は、もしかするとこの見た目からは
あまり想像出来ないかもしれませんが（！）、
透明感のある身、しこっとした歯応え、弾力、
すっきりした旨味、共に美味！です。
薬味醤油できりっとお召し上がり頂くのですが、
コチの白身の爽やかな旨味に、薬味がアクセントを添えて、
これがもう、抜群に美味しいんです！

梅雨のじとっとする時期に、
その旨味、さっぱり感が、体になんとも心地の良い、「マゴチ」。
これからしばらく、日により登場いたします。
皆様、是非に！