くりたのブログ

水無月。


麻ののれんも今日ではや4日目、
もう6月水無月、ですね。
衣替えを済ませたのは数日前のこと、
ようやく透け感のある暖簾のかかる玄関の様子にも、
目が馴染んできました。
引き続き梅雨の「中休み」状況の続く京都は、
今日も快晴。
「暑いですよねー、なんか、夏みたい・・・。」
なんて会話もでるくらい。
もちろん、本格的に暑い訳ではないんですけれど、
湿度も高くって、降れば降ったでじとっとするし、
身体のバランスを保つのが難しい感のあるのが、この6月の気候。
でも、この時期ならでは、の楽しみも、実は沢山あるので、
身体の調子に気を配りながら、頑張っていきたい所ですよねー!!!



さて、今日ご紹介するのは、
先月に続き今月も登場中!のこんなもの。

「ゴリ」です!
実は、「ゴリ」の名は通称、というか一般名、で、
この名で呼ばれる魚は、地方により違う、ようなんですが、
関西方面では、ハゼ科ヨシノボリ属の魚をこう呼びます。
なので、お写真を見て、
自分の知ってるゴリと違う!と思われる方も、
あるいは多いかもしれませんね。

ちなみに写真のものは、琵琶湖産
通常の大きさは全長7センチくらいまでかと思いますが、
写真はその中でもちょっと小さめ、
店ではあえてこのサイズのものを選って仕入れています。

そして、このハゼ科のゴリの特徴と言えば、
お腹に吸盤!があること。
生態として川底や湖底の岩場、護岸にはりついて生息し、
これがあるおかげで、
少々流れの早い場所でも生きられたり、
時には流れに逆らって遡ったりすることもあるらしく、
その感じが「葦(ヨシ)」にものぼりそうな勢い、とのことから、
ヨシノボリ、とも呼ばれたりするようです。

そして余談ですが、
無理矢理自分の考えを押し通したり、
強引にことを行うことを「ゴリ押し」って言いますけれど、
この言葉、
ゴリの漁法からくるものなんですって!!!
先日お客様からお教え頂き、自分でも調べてみたのですが、
川底に吸盤ではりついているゴリを
ザル状のものではがして追い立てるようにしてゴリを捕獲する漁法があり、
その様子が強引で無理やりに行っている様に見える事から、
ごり押し、という言葉が生まれた、という説があるんだそう!
なるほどー!ですよねー。

ともあれ、琵琶湖のゴリ。
唐揚げにしたものを、
これから後しばらくの間、八寸の中のおひとしなとして
お出しする予定です。
小さいですし、お付けするのほんの数尾なのですけれど、
それだけでも口に含むと、驚く程に旨味があって、香ばしくて。
とっても力のある、小魚なんです。
皆様、是非にー!

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