くりたのブログ
春の息吹。
引き続き寒い、京都です。
とはいえここ数日、少しずつ暖かさの気配の様なもの、
陽のさし方、顔にうける風の様子の中に、
感じるようにはなってはきていたものの、
今日はちょっと、逆戻り。少々寒いーっ!一日でした。
どの程度の寒さだったか、というと、
午前中に大将が、
「鳴いてるカラスの口からさえも白い息出ててびっくりした!」
と報告してくれはるくらい!
カアカアと鳴いているカラスの嘴から出る息さえも白かったらしく、
お前もきっと寒いんやな、、、と思った。(大将談)、とのことでした(笑)
今まで、そんなこと気にしたこと無かったですけれど、
今度(機会があれば)注目してみたいと思います(笑)!
さて、話は変わって。
寒い寒いとは言いながら、
春の食材、少しずつ登場し出しておりますー。
蕗の薹(フキノトウ)です!
早春一番!の食材、蕗の薹。
これが出だすと、ああ、春もすぐそこまで来てるんやなあ、と思いますね。
なんとも言えん、ほろ苦さ。
そして鼻からふうっと抜ける、独特の香り。
これぞ、早春!の代名詞。
フキノトウ味噌なんぞ、これ最高!!!ですね。
甘辛く炊いたもの、炊きたての白い御飯にのせて、、、、、
なんてこと想像しただけでも、心ほっこりしますね(笑)
フキノトウの美味しさって、
小さい頃は全くもって理解の出来ないものやったんですが、
大人になると、心から自然に欲する様になっているのが、ほんまに不思議です(!)
この独特の苦み、香りに、
心底ほっとするもの、美味しさ、を感じるんですよねー。
と、蕗の薹の美味しさ、について、
甘辛く炊いて、お惣菜としたときのバージョン、にてお話ししたのですが、
実は店では、それとはちょっと違う感じ!でお出ししています。
実はフキノトウ、現在店の御献立にはお食事の最後、
フルーツの後の「お茶請け」として登場しております!
湯がいて何度も水にさらし、丁寧に丁寧にアク抜きしたものを
シロップで甘く炊いて、お茶請けにしたものを、
最後にちょこっとお召し上がり頂くことにしております。
ほろ苦くって、だけど程よく甘くって。
これぞまさに早春の味覚!
今の時期だからこそ、このちょっとした苦みがよお季節に合うような気がします。
この少しの苦み、味覚のアクセントの様なものって、
寒い冬から春へと季節の移り変わる時期に、
よし、新しい季節がやってくるぞ!と、
冬の時期には無かったちょっとした刺激を身体に与える!という意味で、
非常に身体がしゃんっ!と反応する気がするんですよね。
ああ、いよいよ、春がやってくるんやなー、と!
蕗の薹の蜜煮、これからしばらくお茶請けに登場予定ですー。
まだまだ寒い日続いてますけれど、
春、そこまで来てるんですよねー。
待ち遠しいです。