くりたのブログ
頭芋。
今日、明日と、センター試験、なのですね!
このニュースが耳に入ると、必ずお客様との会話の中でも、
ご自身の受験の思い出、あるいは子どもさんやお孫さんのお受験、のお話、などが
おのずとと多くなります。
そんなお話聞きながら、なんか、ふと、
自分の学生時代を思い出す、というのがお決まり!のこのシーズン、であります。
そして、「共通一次」だったか、「センター試験」だったか、
というのも、一つの話題となる、このシーズンであります(笑)
(ちなみに、私は、かろうじて、センター試験だった、ぐらいのちょうど「過渡期」のお年頃なので、
どうにも大見得きる事が出来ず、この話題が出た際には関わらないようにしております(笑)!)
さて、そんな1月も後半の今日は、
1月ならでは!のお芋の御紹介。
お写真、頭芋、です!
京都の新年のお雑煮にはかかせないのが、この頭芋。
一般的にかしらいも、と呼びますが、それは品種名ではなく、
サトイモの親芋のことを言います。
京都のお雑煮は、昆布出汁+白みそ、がベース、で、
店でお出ししているものについて言えば、
そこに具材として、
丸餅(焼かないもの)、亀甲大根、日の出人参(金時人参)、
そして、この頭芋、が入ります。
「かしらになれるように」の願いを込め、
拳大の大きさのものを丸々がんっ、と
お入れするのが本来なのですが、
これが何しろ、大きいっ!
大将いわく、
「きっとお餅の食べ過ぎ防止、のため、入れてあるねんっ!」と。
小さい頃、ご実家ではお雑煮と言えば、必ずお椀からはみ出るくらいの
頭芋が、がんっ!と入っており、
勿論、お餅もその脇に添え物のように入れられてはいるものの、
「芋を食べへんかったら、餅を食べたらあかんっ!
そうでなかったら、かしらになれへんっ!」と諭され、
餅食べたさに、大きくてごつい芋にトライはするものの、
元々一回では食べきれる量ではなく、半分程、一心不乱に食べたところでようやく、
「お餅を食べても良し!」とのお許しが出て、
やっとお餅にありつける、という状況だったそう。
でも、ホッとするのも束の間、
次の日のお雑煮のお椀には、昨日の食べ残しの頭芋、
相当に歯形がついていたはずが、そこは大大将(=大将のお父様)、
包丁使いはお手の物で、きっれーいに歯形はへつって、
ひとまわり小さくなって面取りされた頭芋が、
やはりお椀の中に変わらぬ存在感をもって、目の前に登場する!
というのが毎年の習わしだったとのことです。
このような苦労、実は皆さんにお話を聞くと、大将以外にも
幼少の頃は相当に難儀したーっ!と仰る方、数知れず(笑)!
頭芋、大きいものだと、それ程に頂くのに一苦労!する代物、なんですね。
大きいと手強い頭芋なのですが、
もちろん、店では、ちゃんとお召し上がり易いよう小さくしたもの、
お入れしております。
小さいと、ほっこりと美味しく、お召し上がり頂けます!
前にもお知らせしましたが、
実はこの京都の白みそのお雑煮、
「一度食べてみたい!」とのリクエストが非常に多く。
一月中は、ご希望により最後の御飯代わりにお出ししております!
甘いんじゃないか?とのイメージも強い白みそのお雑煮ですが、
そんなことはありません、塩分と甘味のバランスが絶妙!で、
一度食べたら、ちょっとくせになるような、そんなお味やと思います。
白みそのお雑煮、一度食べてみたい!と思われる皆様、
是非、1月中に御来店下さいませ!
昼でも夜でも、ご希望により御準備させて頂きますー!