くりたのブログ
夏の終わりの、葉。
写真の葉、「きごしょ」です。
何の葉なのか、と言えば、
よく見ればついている、これ。
唐辛子!
京都では、この唐辛子の葉っぱのことを、
「きごしょ」、あるいは「きごしょう」、と呼びます。
8月から9月にかけて、
夏のシーズンを終えた唐辛子の木は、畑から抜かれるのですが、
その際に穫れる、唐辛子の柔らかい緑色の葉っぱを
茎から丁寧に外して炊いて、佃煮にしたりします。
これがいわゆる「きごしょの炊いたん」。
京都ではご家庭でよく作られる、おばんざいの一つ、なんです。
唐辛子、実だけじゃなく葉っぱもちゃんと御馳走になるんですよね!
甘辛く炊いたり、
あるいは、醤油がちょっと勝った感じで炊いたり。
また、ちりめんじゃこと合わせたりする場合もあり。
そして、さっと炊いて、緑色を残して仕上げるときもあれば、
そこそこしっかり火を入れて、保存がきくようにしたり、と、
作り方は色々、ご家庭により実に様々な流儀があります。
いずれにしても言えるのは、
白御飯にぴったり、のお味であること!
心地よいほろ苦さ、ぴりっと感がたまらない、
「きごしょの炊いたん」。
夏の終わりの、お楽しみですー。
店では醤油+甘さ控えめで、あっさり目に炊き上げて、
焼物の付け合わせに使ったりします。
ちょっとした苦み、ぴりり感が、
しみじみと美味しい、大人味。
お酒にだって、ぴったりなのですー!
(今日も手モデルは大将なのだ(笑))