くりたのブログ
おこぜ。
おこぜです。
大きさは25センチくらい、写真のものは、和歌山産。
迫力、あります。
大きさはさほどでもないのに、
そのぬめっと黒茶っぽい色、凹凸のある質感、
そしてきれいに山型にカーブした、特徴ある口元。
(この口、見るといつだってマネしたくなります。
現に大将、入荷のたんびにやってはります(笑))
一回見たら、絶ーーーっ対に忘れない、その,姿。
もし、おこぜが声を発するとしたら、
それはきっと低くて、かなりの「がらがら声」やと思う!
なんていう話で盛り上がったり、
仕入れがあると、必ず話題の中心となる、という、
タレント性抜群の魚、おこぜなのです(笑)
下ろす際には少々注意が必要、
背びれの部分には強烈な棘(トゲ)が。
私が写真を撮っている時も、
「棘だけは、絶対に触ったらあかんで!」
と大将、何度も言うてはりました。
というのも、
大将、昔この棘で大変な思いをした事があるんだそう。
「おこぜ見るたんびに思い出すわー」(大将談)、
と、言うておられたんですが、
この棘、ちょっと毒性もあるとのことなので、
よっぽど大変な出来事があったのだろう、
と推測されます(!)
またこのお話については(聞き取り調査出来たら)追々に。
さてさて、おこぜ、
もちろんお味はとても美味。
お造りにすれば、淡白、かつ上品、そして美味。
ほどよい弾力のある食感と、きれいな味わい。
見た目のインパクトからすると、
ちょっと意外性のあるお味、美味しさかもしれません。
噛むとシコッとした歯ごたえがあり、
さらっとした旨味が口中さっと広がる。
見た目を知らずとも、十分美味しいのですが、
見た目を知ってたら、驚きを含め感動はなおさら一層、です(笑)
そして、お造り以外でも、
骨付きの身(アラ)から煮出してとった出汁も、これまた美味しい。
潮汁(うしおじる)、格別です。
見た目、と、中身。
ギャップ、想像以上、です(!)
おこぜ、ほんまに魅力的なお魚です!