くりたのブログ
寒ブナ。
朝晩、まだまだ寒いです。
それでも日中は薄日が差して、
少しだけ陽の暖かさも感じるようになっています。
一昨日より北野天満宮では梅苑も公開されている、とのこと、
まだ「点々と」咲いている、という状態ではあるようですが、
もう、梅が咲き始める季節なのですよね。
寒波の再来に、まだ厚手のコートを手放せずにいる状況ではありますが、
それでもどんどん、季節は春に向かってます!
さて、お写真、「寒ブナ」です。
寒い時期にしか味わえない、12月?2月の味覚です。
写真のものは、ギンブナ。
お腹には卵を抱いており、脂ものっていて、
今の時期、洗い(のお造り)にしてお出ししています。
川魚のお造り、と言えば、生臭い、川臭いんじゃないか!?
というイメージを持たれがちなのですが、
寒ブナはそうでなないのです。
寒い今時分の寒ブナは、湖の底深く沈んで、半冬眠状態にあります。
あまり活動をせず、エサを食べずにじっとしているので、
一年の中でも一番体内がクリーンな状況であるわけなのです。
なので、お造りにしても、(きちんと下処理は致しますが)
生臭さなんて微塵も感じません!
こりっとした独特の食感、上品な旨味があります。
そして鮒のお造りといえば、実は鮒の卵をまぶして、
辛子酢みそで頂くのが常道。
身、卵の旨味と食感に、酢みその程よい酸味が加わって、
これはもうたまりませんっ!
鮒の美味しさに、酢みその合うこと、合うこと!
「寒ブナ+卵+酢みそ」の組み合わせは間違いないと思います。
これぞ、の組み合わせ。最初に考えはった人はほんまに正しい!と思います。
入荷の状況、日にもよるのですが、
店ではあとしばらく御献立に登場いたします!