くりたのブログ
子持ち鮎。
今が美味しい、「子持ち鮎」です。
子持ち鮎、秋の産卵前の雌の鮎、であります。
鮎と言えば、初夏、というイメージがあるかもしれませんが、
実は今の時期の鮎もまた格別!なのです。
どちらかといえば「卵を味わう」という趣向で、
今の時期の、まだ卵の熟しきらない、小さめサイズの子持ち鮎を
香ばしく塩焼き!にして、頭から骨ごと召し上がって頂きます。
卵の旨味と芳醇な味わい、初夏の鮎とは美味しさの種類が違います。
店ではもちろん泳いでるものに串をうって、
焼きたて、アツアツをお出ししています。
これはもう、絶品!
もう少し時期が過ぎると、卵の方にどんどん栄養が取られていき、
身の旨味が若干少なくなるので、その頃には甘辛くじっくり炊いて、
甘露煮のような形にします。
ちょっと寒くなった頃の、ショウガのきいた醤油辛い味加減、
甘辛さの絡まった卵の食感、これもまた、良し!です。
鮎って、時期によって、氷魚、稚鮎、若鮎、子持ち鮎・・・と、
楽しめる川魚なんですよねー。
子持ち鮎、塩焼きでお出し出来るのは、ほんのしばらくの間です。
まだお召し上がりでない皆さま、是非に!