くりたのブログ
賀茂茄子。
御存知、賀茂茄子。夏の京野菜の代表格です。
時期的にはそろそろ「名残」の時期に近づきつつあるのですが、
「賀茂茄子って、どんな形なのですか?」とのお声を多数頂戴しましたので、
ここで少しご紹介。
写真の通り、形は丸く、直径は15センチ程、
色は深い深い黒紫色、そして艶よく光っています。
ヘタも黒色で、
「触るとき、気ぃつけんとあかんで!」(大将談)との通り、
その先は刺状に尖っています。
実(み)は張りがあり、しっかりと詰まった肉質が特徴で、
油との相性が、抜群に良い!丸茄子なのです。
油で揚げても実は崩れず、また油を吸いすぎることもないので、
仕上がりが重くなることはありません。
そして油とともに相性が良いのが、味噌!
茄子と、油と、味噌、この三つの最強の組み合わせによる、賀茂茄子の田楽。
これは夏には、外せません!
いつも思う事ですが、夏バテしていて、胃が多少くたびれていたとしても、
これだけは、頂ける!のです。
皮も薄いので(これも特徴の一つ!)、皮ごと全部、ぺろっと、頂けてしまいます。
暑い夏、食欲がないとき、しっかりと油と味噌を摂取し、
滋養を取る為の、お料理、ですね。
店ではあとほんのしばらくの間、御献立に登場します。
まだお召し上がりでない皆さま、是非に!