くりたのブログ
蛸の子。
一見何だかわからない、
白くてツルンとした、丸いこれ、
「蛸の子」=マダコの卵です。
写真のもので大きさは直径7㎝ぐらい、
正確には、「卵の寄せ集まったもの」
と言うべきでしょうか、
この一つの塊に見える袋状のものの中に、小さな卵が無数に入っています。
生のものは非常に柔らかく、触るとぷにっぷにょっとしています。
(ちなみに、蛸の子を仕入れると、必ず、
昔こんな形の冷たい液状アイスみたいなん、駄菓子屋で売ってたなあ、
という話で盛り上がるのですが、強いて言うならば、形状、感触はそれに似ています(笑)
このたとえ、解りづらいっ!?)
さて、まずは表面の薄い袋状の膜を少し破り、
くるっとひっくり返して、さっと湯通しします。
そして、いったん取り出したものが、これ。
この、ケシの実程の小さな一粒ひとつぶが、卵なんです。
この後、薄いお出汁で炊き上げ、煮含ませ、
あっさり仕上げるのが、くりた流。
つぶつぶした食感、口の中に広がる卵の旨味、
何ともいえん味わいがあります。
これからしばらく、八寸の中の一品として登場します!