くりたのブログ
じゅんさい。
登場し出しています、
これぞ初夏!の食材、じゅんさいです。
店で使うのは広島の手摘みのじゅんさい、
寒天質のぬめり部分に若芽がしっかりと包まれています。
広島のものは芽が小さく、
このぬめりの部分の割合が多いのが特徴で、
そのツルンとしたのどごしは、まさに格別!なのです。
ところで、よくお客様から、
「京都産のじゅんさいですか?」との質問を頂く事があります。
確かに、京都では京都盆地北端にある深泥池のじゅんさいが有名なのですが、
今現在、深泥池は天然記念物に指定されており、
池のじゅんさいを採取して食す、ということはなくなっています。
一次絶滅の危機が言われていた時期もあったのですが、
現在は水質改善の努力もあって、数も増え、再生しつつあるとのことです。
かつて、魯山人に「特別な優品である」と言わしめたとされる、
深泥池のじゅんさい、どんなものだったのでしょうね。
いつかまた食用として出回る日は来るのでしょうか?