くりたのブログ
畑菜。
畑菜です。
今から2月初旬にかけて、一番美味しくなります。
この時期、京都では割とよく見かける葉野菜なんですが、
京都、あるいは関西以外の地域にはあまり出回らないようですね。
「聞いたことないですー」というお声もよく耳にします。
どんな野菜と似てますか?ともよく尋ねられるのですが、
小松菜とも違う、もちろんほうれん草とも違う、
畑菜、なんですよねー(笑)
辛子和えがスタンダードですが、
お揚げと一緒に炊いたりとか、色々味わえる、アブラナ科の葉野菜です。
現在の産地としては、伏見区の久我地域で沢山作られています。
さて、京都では、 「初午の日に畑菜の辛子和えを頂く」という昔っからの習慣があります。
このならわし、実はお稲荷さんと深い関係があるのですが、
初午(つまり2月に入ってから最初の午の日)の伏見稲荷大社では、
2月の初午の日にご祭神が鎮座されたという伝承から、
それをしのんで「初午大祭」という盛大な祭礼が執り行われます。
(全国の稲荷社でも初午は縁日なんですよね)
それでこの伏見稲荷を最初に祀ったのが秦伊呂具(はたのいろぐ)だといわれており、
その秦氏と畑菜の読みをかけ、そこから、
初午に畑菜を頂くと縁起がよい、といわれるようになったんだということです。
畑菜の辛子和えを頂いてから参拝すると良いとか、
油揚げ(狐の好物だから!)と一緒に炊いたんを頂くと良いとか、
諸説あるようですが、ともあれ、
初午には畑菜を頂くのが風習でございます!
今年の初午は2月8日のようですが、
この時期、一番美味しくなる葉野菜ですので、
初午の前後、しばらくの間、八寸に使いますよー。