くりたのブログ

正倉院展。


少し前のことになりますが、
奈良国立博物館で開催されている
「第62回正倉院展」へ行ってきました。

正倉院展、言わずと知れた、
東大寺正倉院に納められている宝物の中から70件ほどを、
年に一度、秋の開封の時期にあわせて見せてくれはる、という
奈良博の特別展です。
実はここ数年、毎年必ず見に行っているのですが、
今年は平城遷都1300年の記念の年ということもあって、
会期も少し長く、また、正倉院を代表する宝物が出品されるとのことで、
平日の午前中、朝一番に馳せ参じました。

で、朝一番、のはずが、開館9時には一足遅く、

9時20分頃到着、その時点ですでに長蛇の列!

並ぶこと、45分で、ようやく館内へ。

今回の展示の目玉は、なんといっても
「螺鈿紫檀五絃琵琶」
歴史の教科書に必ず写真が載ってましたよねー。
今回19年ぶりの出品だそうで、私は現物を見るのは初めて。
遠くの方から単眼鏡で細かい文様を見てたんですが、
その高い技術力に、本当にびっくり。
精緻な細工、美しいフォルムに、もう、うっとりでした!
他にも、数々の工芸品や光明皇后が大仏に献納した薬類、
珍しいところでは、工芸品を作った時に使用されたと思われる、
木工用具類なんかが、出展されておりました。

そんな中、私が気になったのは、

奈良時代の僧、道鏡自筆の書が出ていたこと!
この道鏡という僧侶、
私の中のつたない歴史認識として、

「奈良時代、女帝である称徳天皇にじょうずに近づいて、
政権をあやつるまでになった、やり手なお坊さん」

(言葉が悪くてスミマセン)

というイメージがあったのですが、
その道鏡の書かはった文字を初めて見ることが出来ました。
とーっても迫力のある豪快な字で、(図録には「闊達な字」とありました)
やっぱり道鏡は勢いのある人やったんやなあ、と
個人的にはかなりツボでした(笑)

ともあれ、入館するまでも、入館してからも、
とっても混んではおりますが、
「正倉院展」、奈良時代に生きた人々の息吹を感じ、
天平の頃から現代までずっと守り続けてこられた数々の宝物の
圧倒的な存在感を味わうことが出来ます。
開催は11日(木)までです

さて、帰る道すがらの、鹿、です。

写真で見ると可愛いんですが、たまに凶暴なやつもおります。
ちなみに私は3度襲われた経験があり、少々トラウマになっています(笑)
可愛いんだけどなあ・・・。


「私がなにか?」っていうような、このまなざし!



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