くりたのブログ
きびしょでおぶ。
「きびしょでおぶちょうだーい」
大将がよく言わはる言葉です。
意味は、
「急須にお茶入れて持ってきてー」
なんですが、
いっつも当ったり前に聞いているこの言葉、
「おぶ」=京都弁で「お茶」なのはさておき、
「きびしょ」って、京都弁?
しかも、
「きびしょ」の、特に「び」はどっからきてるんやろう?と
(だって、「きゅうす」の中に『は行』入ってないですもん)
前々からひそかに疑問に思っておりました。
大将曰く、「昔ーっから、おばあちゃんもおふくろもきびしょて言うてたでー」との事。
それじゃあ、やはり京都の言葉なんかなあ?と思いつつ、ちょっと調べてみました。
するとなんと、「急須」のことを「きびしょ」という地域は意外にも多かった!
ちょっと調べただけでも、四国、山陰、関西、北陸、東北まで、広ーく使われている様子。
それで、その語源としては、「急焼」「急火焼」の読みから来ているらしく、
(きゅうしょう、とか、きゅうびしょう、ですかね)
元々中国の「急須」「急焼」は酒を温める酒器であったらしいのですが、それが日本に伝わって、
茶器として定着、いつ頃からか読み方も「急須」が多くなっていったんだとか?
どうも、その詳しい過程はわからないようなのですが、
(私の調べ方が悪いからかもしれません。スミマセン)
とにかく、【急須】=【きびしょ】であるということは、どの辞書にもしっかり明記
されておりました!
面白いですねー。皆さんは急須のこと、なんとよんでおられますか?
私はきゅうす。そのまんま!(笑)