くりたのブログ
麦藁蛸。
7月に入ってはや5日、合間の晴れ間には幾分ホッともするのですが、
じとーっとまとわりついてくるような湿度の高い蒸し暑さ!に、
梅雨真っ只中を実感する、今日この頃です。
京都ではいよいよ祇園祭が幕を開け、色んな行事ごとが進んでいること、
日毎に耳に届くようになっています。
2日には山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」があって、
今年の山一番は、前祭が「油天神山」、「後祭が「黒主山」だったとのこと!
毎年、この「山一番」の粽を手にいれる、というのを店の決め事にしている一同、
今年はどんな段取りで求めに行くか?今から着々と策を練っております。
この度も無事入手できますように—。
さて、お写真。
今が一番美味しい、マダコです!
今年は7月1日が雑節でいうところの「半夏生」でしたが、
ちょうど田植えが済んだこの頃、その苗が地中にタコの足のようにしっかりと根付きますように、ということで、
半夏生にはタコを頂く、というのが風習としてあるんですよね。
(主に関西、西日本での慣わしでしょうか?)
そして、この時期のタコは「麦藁蛸」という呼び名もあって、
麦が実る初夏の「麦秋」の時季に、タコが一番美味しくなる旬を迎える、ということから
きている名前なんですよね。
とにかくこの時期の蛸は、皮は柔らかく、身はぶりんと旨みがあって、本当に美味!
栄養価も豊富で、抜群なのです。
そして上の写真は、明石の天然蛸の柔らか煮。
タコって、火を入れるとかたくなってしまうので調理が難しい、と良く言われますけれど、
これは驚く程に、柔らかーく仕上げております。
柔らかいとはいえ、ほど良き弾力はしっかりと残しつつ、タコの魅力は存分に、
甘辛く、こっくりと炊き上げております。
タコ好きさんにはたまらない、このおひとしな。
これからしばらく、日によりお献立の中に登場致します。
タコってタウリンも豊富なので、
夏バテ防止、の意味でも、これからの時期、積極的に摂りたい食材でもありますよね!
皆さま、是非にーーー!