くりたのブログ
ようやく。
ようやく、高瀬川の桜、咲き始めています!
実は一昨日くらいから、
1、2輪が開き始めてはいたのですが、
昨日、今日、と幾分肌寒い日が続いているので、
開花のスピード、鈍化するかな?と思いきや、
私の基準木(これ、勝手に言うているだけです!悪しからず。笑!)の、
店から一番近いところにある桜の木は、
どの枝にもぽつり、ぽつりと、
可愛らしい花が見えるようになっています。
ようやく、ようやく、の、待ちに待ったこの日。
高瀬川のみならず、鴨川沿い、あるいは御所の辺りも、
咲き始めている、との情報、耳に入ってきています。
関東、あるいは九州などでは、今日あたりに満開を
むかえている場所が多い、とのことなのですが、
京都は、いよいよ。これから!です−。
さて、祝!開花の今日、入荷しているのは、
琵琶湖の本諸子(ホンモロコ)、です。
ホンモロコ、(漢字では諸子、ですが、何かの子供、ではなく、こういう名なのであります)
コイ科に属する淡水魚で、基本、琵琶湖固有種のお魚なのですが、
近年諸事情により、めっきり数が減り、
入手が大変難しくなっています。
昔はよお穫れてたのになあ、などと、よく聞くところなのですが、
今ではすっかり漁獲量も減り、
そして、それにともない価格も高騰、
現在では完全なる高級魚、の部類に入ります。
美味ゆえ、近年滋賀県以外の各地に移殖されるようにもなっており、
琵琶湖でも、数年前より近江高島の辺りで養殖がされるようになっていて、
比較的入荷はし易くはなっているのですが、
お写真のものは、なんと天然もの!
しかも、子持ち(卵入り)、なんです。
午前中に琵琶湖で網で上げられたものを、
午後には川魚屋さんを介し店へ入荷、
そしてその日のうちに、お客様にお出ししています。
串をうって塩焼きにするのですが、
これが、美味なこと、美味なこと!
さっきまで琵琶湖にいました、というものを、
氷をあてて京都まで運んでもらって、それをお焼きする、という最短コース!なので、
もちろん、新鮮。川臭さなど一切無し!
しかも、この天然ものの旨味、卵の味わい、といったら。
これはほんま、癖になります。
天然の子持ちのホンモロコ。
お出し出来るのは、ほんのわずかな期間ですが、
あとしばらく、入荷状況により、御献立に登場致します。
美味しいですよー!
モロコに限らず、川魚に関しては、
本来塩焼きをする際には、
基本、生きている状態のものに串を打ちお焼きする、
というのが鉄則で、
そうしなければ、川魚特有の川臭さ、えぐみなどがでてしまうんです。
なので店では、モロコのシーズンである冬の間は、
生きた状態で手に入れる事の出来る近江高島の養殖ものを入荷、
それを生簀で泳がせて、お出しする直前に串を打ち焼く、
ということをしています。
ですが、この天然のホンモロコについては、
生きた状態で入荷する、ということが、
漁法、その他諸事情により、今のところ難しく、
朝に網であげたものを、氷をあてて京都まで運んでもらって、
店へ入荷、そしてその日のうちに、お焼きしてお出しする、というのが、
天然ものに関してできる最短ルート、となっています。
養殖のものも、これ勿論間違いなく美味しい!んですが、
天然の、しかも子持ちのホンモロコ、これもやはり、極上!なのです。