くりたのブログ
ちょろぎ。
「ちょろぎ」です。
写真のものは京都加茂町産ですが、
元々は中国が原産で、日本にはなんと江戸時代にすでに伝来していたという、
歴史のあるシソ科の植物です。
そして食用として頂く写真の巻貝状のものは、
実は根っこの部分!(=塊茎、根の一部が変化したもの)なんですね。
12月頃が収穫期で、京都でもその頃市場でよく見かけるようになります。
市販の黒豆煮には赤く染めたちょろぎが数個、彩りとして入っていたいたりしますが、
元はこんな風にちょっと黄味がかった白色で、
漢字では、「長老喜」、「千代呂木」、等、と書かれるように、
とにかく、おめでたい!イメージの食材なので、お正月、おせち料理によく使われます。
店では湯がいて胡麻酢和えにしたものを、
おせちのお重に入れたり、お正月の八寸に使ったり。
また、さっと出汁で煮て、1月中の炊き合わせの添え物に使ったりいたします。
ちょろぎの魅力は何といってもその食感、
あえて言えばゆり根に少し近いのかもしれませんが、
ゆり根よりもしゃきっとした感じがあり、
口に入れた時のちょっとした歯ごたえ、食感が、ちょろぎ独特のものなんですよね。
決して主役にはなりません、
でもおせちの中で好きな品目ランキングの中でも、
何故だかファンが多い、ちょろぎ。
私も、実は大好きです。
「存在は知ってるけど、一体、何者なん?」っていう
ミステリアスな感じが、なお一層魅力を増してるのかもしれないですね。
(さっき正体明かしてしもたけどね。根っこ、やけどね。(笑))