くりたのブログ
上田秋成展。
今日の午後、仕事の合間の時間に、
京都国立博物館の特別展「上田秋成」展を見に行ってきました。
上田秋成といえば、「雨月物語」が有名で、
「江戸時代の小説家である」というイメージしかなかったのですが、
なんと俳人でもあり、歌人でもあり、国学者でもあったとか!
しかも、晩年まで京都在住だったんですね。
とても多才で、多彩で、魅力的な方だったようです。
文人や画家たちとの交友関係も広く、
自分の意見(文芸、美術に対する)をはっきりと仰る方で、
それが彼の随筆等によく表れているらしく、
当時の美術界に対する一つのものの見方、証言であるということで、
彼の言葉が史料として取り上げられる事も多いそうです。
展示の内容は、
「春雨物語」の秋成自筆本が見られたり、
知人に宛てた書状などがあったり。
また、交友のあった画家たちの作品もいくつか
見ることができました。
私が行った時間はさほど混んでもおらず、
展示物をゆっくり、じっくり鑑賞する事ができました。
開催はあと数日で、
8月29日(日)までです。
京博は、平常展示館は現在建替工事中で、
引き続き「考える人」の向こう側は、すかっと抜けた感じでした。
(クレーン車をバックの「考える人」、
なんだか暑そうでした(笑))
なんと、この工事に伴う発掘調査で
方広寺の南門の柱を支えた礎石跡が出てきたとか!
方広寺、きっと当時は迫力あるお寺だったんでしょうね。
帰る道すがらの、大和大路通沿いの「方広寺の石垣」です。
石、大っきいっ!
こんなでっかい石、一体どうやって運んだんでしょうね?
(鴨川?ご存知の方おられたら、教えて下さい)